Facebookアプリに潜むリスク - 6月末、大量にアプリが突然停止

Facebookアプリの最大のメリットは、膨大なFacebookデータや機能をAPIを通じて利用できる点にあります。一方で、Facebookの方針変更などによって、一方的にしかも突然、アプリケーションが停止されたり、APIが利用できなくなるリスクがあります。

昨月末(2011年6月)、突然多くのアプリケーションが事前通告なく停止され、このリスクが顕在化しました。

この停止の背景には、Facebookが取り組んでいるスパム対策があります。Facebookはスパムアプリケーション撲滅のためにアプリ評価システムを導入しており、先月、アプリ評価システムのアルゴリズム変更をおこなった結果、多くのアプリが停止に追い込まれました。

アルゴリズムの変更内容は公表されていませんが、ユーザーフィードバックの評価に関する数値の扱いを変更し、ユーザーの評価が芳しくない多くのアプリケーションがスパムアプリケーションと判断され停止されたのではないかを言われています。

停止されたアプリケーション・オーナーは、再開の申請を行うことができます。しかし、Game of truthのように未だに停止されているアプリもありますし、再開されたとしても、停止された期間に失ったユーザーや評判は大きなダメージになっています。

Game of Truth

アプリ停止に対するFacebookコメントと対応(システム改善)

当然、今回のアプリ停止処置に対して、多くの開発者からクレームがあがりました。それに対してFacebookは先週(2011年7月8日)、アプリ停止に対する今後の対応についてメッセージを寄せました。

日本でも多くの開発者、マーケティング担当者がFacebookアプリを利用してゲームやマーケティング・キャンペーン展開を実施、計画していると思いますので、今回のアプリ停止に関するFacebookのコメントと今後の対応については知っておいたほうがよいと思い、私のほうで翻訳しましたので参考にしてください。(あくまで翻訳ですので、原文が優先します)
→ (原文)Using Feedback to Shape Distribution

和訳) アプリ配信決定におけるユーザー・フィードバック利用について

Facebookプラットフォームの主目的は、開発者がユーザーに素晴らしいソーシャル経験を提供できるようにすることです。

そのため、Facebookでは、スパムやユーザーが不快な経験をしないように、アプリに対するフィードバックをモニターするシステムを導入しています。このシステムにより、ある閾値を超えるネガティブなフィードバックを受けたアプリは自動的に停止されます。

われわれは最近、そのシステムに変更を加え、ある種のユーザーフィードバックを重視するようにした結果、誤っていくつかのアプリケーションを停止してしまいました。

それらのアプリを速やかに再稼動させる一方で、アプリのダウンタイム(サービス停止期間)は開発者だけでなくユーザーにも多大な影響を与えることを認識しました。Facebookは、プラットフォームを利用してビジネスを展開している多くの開発者に対する責任は大きいと思っています。

本日、我々はシステムの改良を開始しました。新しいシステムでは、開発者はユーザーのフィードバックを直接、見ることができます。また、よりきめ細かい方法でユーザーフィードバックをアプリケーション配信の可否決定に利用するようになります。

改良されたユーザーフィードバック・メトリクス
本日より、インサイトに”News Feed”タブを追加しはじめました(*)。このタブで、ポジティブなフィードバック(コメント、Likes、クリックなど)とネガティブフィードバック(非表示にする、スパムとして報告など)両方のデータを見ることができます。

*訳者追記:2011年7月14日時点で私のアプリのインサイトでは見ることができません。

以下の画像はNews Feedのイメージです。レッドとグリーンの領域で、アプリケーションが良好な状態であるか(グリーン)、アプリ停止になりうるだけの量のネガティブ・フィードバックを受けているか(レッド)を確認できます。われわれは、今後数ヶ月の間によりきめ細かいインサイトを他のチャネル(*)に対しても追加していきます。

*訳者追記:現時点では、アプリのNews Feed上でのユーザーフィードバックしかインサイトで確認できませんが、チャットやメッセージなどでのフィードバックも可視化する予定だと言っていると思われます。

部分的なアプリ停止
システムが一定量以上のネガティブ・フィードバックを受けた場合、影響を受けるソーシャル・チャネルだけを停止するようにします。
例えば、アプリがチャット・メッセージを通じて多くのネガティブ・フィードバックを受けた場合、アプリのチャット機能に制限をかけますが、他の機能には手をつけません。開発者は、停止された機能に対して再稼動申請を行うことができます。

新しいアプリ停止モード
我々がアプリを停止する必要がある場合、例えば複数のチャネルでネガティブなフィードバックを受けた場合、アプリは削除ではなく停止モードになります。停止モードの間、ユーザーはアプリを利用できませんが、開発者はアクセスできテスト、設定変更、インサイト閲覧が可能です。

*訳者追記:これまでは、アプリ停止になると開発者ですら、アクセス、テストなどができず、開発者の大きな不満になっていました。

我々はよりきめ細かいユーザーフィードバックを開発者に提供することで、よりよいアプリ開発につながると考えています。留意点として、われわれのシステムは数百の要素(データ)を利用しています。したがって、単純にどのくらいのネガティブ・フィードバックが停止基準になるかを提示するこが出来ません。

ついては、開発者の皆様にお願いしたいのは、ユーザーにとって素晴らしいソーシャルアプリを提供し、ネガティブな経験やフィードバックを最小にすることにフォーカスしていただきたいということです。

今後数ヶ月の間に、各チャネルごとの停止処置から、より洗練されたランキング・モデルに移行する予定です。ランキング・モデルではコンテンツ配信量がクオリティとなります。素晴らしいコンテンツは多くのユーザーに見てもらえますし、優れていないコンテンツは、あまり見てもらえません。我々は、素晴らしいアプリを評価する方法として、長期的な視点では正しいモデルだと考えています。

日本の開発者、マーケティング担当者はどうするべきか

今回、日本のアプリが停止になったという話は聞こえてきませんが、本件とは別にユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング Facebookページキャンペーンが停止になったりと、アプリが停止になった事例は日本でも散見されるようになっています。

ユナイテッドアローズの場合は、プロモーションガイドラインに抵触したと判断されたと言われていますが、日本のアプリも何時、アプリ評価システムによって停止に追い込まれても不思議ではありません。

注意しなければいけないのは、今回のインサイトの変更によってもアラートは通知されるわけではなく、あくまで自分で定期的にインサイトで確認する必要があるということです。

アプリ開発者、マーケティング担当者はアプリが停止になってからあわてないように、定期的にインサイトで自分のアプリの評価を確認し、問題があれば対応するように心がける必要があるでしょう。

また、Facebookが言っているように、ユーザーに低い評価を受けないようにクォリティの高いアプリを提供するのが肝要であることはいうまでもありません。

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