日経新聞の電子版購読数が100万を突破したそうです。

日経新聞が公表している販売部数と配布地域によると日経新聞(朝刊)の販売部数は300万ということですので、3分の1が電子版を購読していることになります。これはなかなか高い数字ではないでしょうか。
*夕刊が160万ということですが、夕刊だけとっている人は少ないと思いますので、夕刊の部数を朝刊に足していません。

どうして日経電子版は人気なのかを、実際に購読してみて評価してみたいと思います。

私の購読動機と満足度

私が日経電子版を始めたのは、アンドロイドで利用可能になった2011年4月からです。なお、私は日経の紙面版は購読していたので、電子版は1,000円追加で利用できるようになりました。ちなみにアンドロイド端末はGalaxy Sで、朝ダウンロードするのに掛かる時間は家のLAN回線で2分くらいです。

私の購読の動機は2つでした。

  • 夫婦ともに出勤時に日経を読めるようにしたい
  • 電車の中で読みたい(サイズ的に新聞よりスマートフォンのほうが読みやすいため)

実際に利用してみて、これらの要求は満たされています。我が家は共働きなので、これまでどっちかが紙面をもっていくことになり、帰宅後、読むことはありませんでした。(よく言われる言葉ですが”古新聞は誰も読まない”ということで、帰宅後、朝刊を読む気にはなりませんでした)。また、東京の地下鉄で通勤しているため、朝、電車内で新聞を読むのは容易ではありませんでしたが、スマートフォンであれば、さすがに読めるようになりました。

この2つの要望って、私だけでなく都市圏の共働きビジネスマン家庭では一般的な要望だと思います。そういった層が、かなりいた結果が100万という数字につながったと思います。

これに加えて、一般的には自分の業界情報をキーワードで自動収集できる、電子スクラップ機能など電子版ならではの機能が購読動機になっていると思います。

細かいことを言えば、新聞休刊日でもWeb刊という電子版紙面を読むことが出来ます。

日経電子版の価格

日経電子版の価格は、すでに新聞をとっている場合はプラス1,000円、新聞をとらずに電子版だけを購読する場合は4,000円になります。我が家は新聞(朝刊、夕刊)に加え電子版を購読しているので、月々5,383円になります。

こうして改めて価格を見ると結構高いですね。

ただ、私たちの世代は新聞を購読することは当たり前の世代なので、新聞購読費は(どの新聞をとるにせよ)固定費として家計に組み込まれているため、単純に”電子版を1,000円で購読するか”という判断でした。

さて、日経新聞の情報は月5,383円に値するかという観点で考えると、私は”値する”と思っています。

昨今、新聞、テレビなどのマスメディアに対して中立性、信頼性の観点から厳しい声が聞かれます。日経新聞についても、私の専門分野の記事を読むとときどき”ちょっとズレてるかな”と思うこともあります。

しかし、それでもビジネス情報の網羅性、個々の記事のレベル、特集記事の充実ぶりなど考えると値段分の価値があると(私は)思います。

特に私にとってはビジネス情報の網羅性が大きいです。私は、ネットでも情報収集をしているほうだと思いますが、ネットでの情報収集は、どうしても自分の関心分野に集中していまいがちで、広い視野が欠けがちになります。新聞を購読していなければ、ものすごく狭い分野の情報で、物事を判断してしまう気がしています。(繰り返しますが、あくまで私のケースです。ネットでも広い分野の情報収集は可能だと思います)

つまるところは、電子版どうこうではなく”日経新聞の情報が価格に値するか”だと思います。月4,000円(電子版の価格)払って日経新聞を読みたいかで判断しましょう。

こうだったらいいのになと思う点

日経新聞電子版を既に6ヶ月購読し、(とりあえず)やめる予定もなく満足しているのですが、やはりこうだったらもっといいのになという点はいくつかあります。

1.共有機能
よく言われることですが、日経電子版はfacebookやツイッターで共有できるようになっていません。
実際に利用してみて思うのですが、やはり日経の記事は優れたものが多く、人に伝えたくなるものが少なくありません。これを一部でも共有できるようにすることで、”情報は無料だ”と思っているユーザーに、お金を払ってもよい情報もあるんだということを知ってもらう機会になると思います。

2.タブレット対応
iPadやアンドロイドのタブレットに対応してくれればよいと思います。やはり、大きな画面のほうが見やすいですし、パソコン版で提供されているように紙面そのままの形で見れるようにもしてほしいです。

*こうして書いてみると結構、日経電子版をアピールする内容になっている気がしますが、私は日経新聞とは一切関係ありません。



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