engagement-2014

リーチは減少しているがエンゲージメント率は上昇していた

2012年以来2年ぶりにFacebookページのエンゲージメント調査を実施しました。「投稿のオーガニックリーチの減少が話題になっている中、エンゲージメント率も減少しているのではないかという想定があっているのかを確認したい」というのが2年ぶりに調査を実施した背景ですが、結果は想定と逆でエンゲージメント率は上昇していました、10万人以上ファンがいるページのエンゲージメント率は0.22%から0.99%(*)に上昇、平均エンゲージメント率も0.55%から2.207%(*)に大幅に上昇していました。

*2012年調査(いいね!とコメントだけを集計)と比較するためシェアデータを除いたエンゲージメント率にしています。

エンゲージメントが高いページと低いページの差が顕著に

しかし、上昇しているのはあくまで平均であり個別のページを見ていくと新たな一面が見えてきます。それはエンゲージメントが高いページと低いページの間に大きな格差があるという状況です。

ファン数50万以上のページの投稿に対する平均エンゲージメント数は6,000件を超えているのですが、中央値は半分以下の2,753件となっています。これは、安室奈美恵さんなどのアーチストやディズニーやコカ・コーラなどの一部のブランドページが平均を大きく引き上げている一方で、利用にあたりファンになることを求めるアプリ系のページが多くのファンを獲得したものの、ほとんどエンゲージメントを獲得できていない状況などを反映しています。

平均エンゲージメント数と中央値の乖離はファン数50万以上のページだけでなく、すべてのファン数別データで顕著で、倍ほどの差が出ています。

スポーツ、テレビ、著名人・アーチストページのエンゲージメントが高い

ページのカテゴリー別のエンゲージメントを見るとスポーツ、テレビ、著名人・アーチストなど「リアルのファン」がいるカテゴリーのエンゲージメント率が高いことが確認できました。これは想定通りと言えますが、企業・ブランドでは「食品/食料品・雑貨」、「車」のエンゲージメントが高いという結果でした。

2014年Facebookエンゲージメント調査概要:
調査日:2014年5月
調査対象:日本語Facebookページ3,435ページ、投稿数72,479件
調査方法:Facebook API経由でデータを収集し集計
なお、本調査データは自由に利用いただいても結構ですが、出典として「facenavi」と明記していただけるとうれしいです。

ファン数が増加するほどエンゲージメント率は低下

過去2回の調査同様、今回の調査でもファン数が増加するとエンゲージメント率は低下する傾向にあることが確認されました。

ファン数 エンゲージメント率 いいね率 コメント率 シェア率 ページ数
50万以上 0.521% 0.506% 0.004% 0.010% 39
10万以上 1.502% 1.450% 0.016% 0.036% 242
5万以上 1.499% 1.454% 0.015% 0.029% 159
1万以上 1.996% 1.918% 0.024% 0.053% 1,017
5,000以上 2.273% 2.166% 0.034% 0.072% 682
500以上 3.977% 3.852% 0.087% 0.037% 862
500以下 4.586% 4.379% 0.162% 0.046% 434
全体(平均*) 2.507% 1.209% 0.014% 0.030% 3,435

エンゲージメント数はファン数が増加に比例

エンゲージメント数は、ファン数が増加するに伴い増加しています。当然と言えば当然なのですが、50万人以上ファンがいるページの場合、一つの投稿に対して平均は6,000以上のエンゲージメントアクションが行われています。

ただし、前述のとおり中央値でみると各ファン数別カテゴリーにおいて平均値の半分程度になっており、人気のページとそうでないページの間に大きな格差が生じてきています。

ファン数 平均エンゲージ数 エンゲージ中央値 平均いいね数 平均コメント数 平均シェア数
50万以上 6,088.5 2,753.8 5,922.4 46.7 119.4
10万以上 2,969.2 1241.2 2,867.4 31.1 70.8
5万以上 1,171.8 528.5 1,136.9 11.9 23.0
1万以上 277.1 140.1 266.4 3.4 7.3
5,000以上 193.8 103.3 184.7 2.9 6.1
500以上 34.4 25.0 33.3 0.8 0.3
500以下 22.0 15.5 21.0 0.8 0.2
全体(平均*) 467 59.4 450 5 11

カテゴリー別エンゲージメントデータ

今回は、Facebookカテゴリー別にエンゲージメントデータも集計しました。ここで掲載しているのは153カテゴリーのうち上位50カテゴリーになります。

上位はスポーツ関連、有名人、アーチスト(ミュージシャン)、テレビ番組などFacebook上でファンになったのではなく、もともと現実社会でファンだったカテゴリーのものが上位を占めています。巨人軍のファンのユーザーはFacebookページに対してもファンになるでしょうし、投稿に対してエンゲージメントするのは想定される行動ですが、データで再確認されました。

また、企業・ブランドごとの比較データを毎週更新していますので、自社のFacebookページの状況を確認するうえでご活用ください。

自動車業界ランキング 航空業界ランキング 通信(携帯)業界ランキング
飲料・アルコール業界ランキング 金融業界ランキング 電子機器(家電)業界ランキング
ファッション業界ランキング レストラン・カフェ業界ランキング IT業界ランキング
美容・健康業界ランキング スポーツ用品業界ランキング 小売業ランキング

 

順位 カテゴリー 平均ファン数 エンゲージメント率
1 スポーツ/レクリエーション/アクティビティ 5,067 6.20%
2 食品/食料品・雑貨 5,328 3.73%
3 テレビ番組 31,244 3.64%
4 著名人 45,752 3.09%
5 アーティスト 25,096 3.00%
6 52,109 2.96%
7 非営利団体 7,000 2.96%
8 映画 11,485 2.95%
9 キャラクター 44,110 2.91%
10 アトラクション/観光名所 16,112 2.91%
11 地域団体 5,255 2.81%
12 音楽家・ミュージシャン/バンド 80,240 2.69%
13 ジュエリー/時計 11,673 2.52%
14 コンサートツアー 17,525 2.46%
15 ローカルビジネス 3,068 2.11%
16 ホテル 6,967 2.08%
17 旅行サイト 41,848 1.93%
18 アウトドア用品/スポーツ用品 7,069 1.75%
19 プロスポーツチーム 87,731 1.74%
20 コミュニティ 35,781 1.73%
21 自動車関連 32,041 1.69%
22 個人ブログ 19,074 1.68%
23 専門サービス 5,738 1.62%
24 旅行/レジャー 30,642 1.56%
25 食品/飲料品 43,228 1.54%
26 輸送・交通/貨物 103,068 1.23%
27 大学 4,938 1.19%
28 著者 24,260 1.07%
29 衣料品 15,379 1.04%
30 ショッピング/小売り 10,976 0.97%
31 レストラン/カフェ 11,230 0.96%
32 コンサルティング/ビジネスサービス 5,455 0.86%
33 地域サイト 29,376 0.85%
34 団体 22,596 0.82%
35 ウェブサイト 50,926 0.68%
36 ゲーム/玩具 29,485 0.64%
37 プロダクト/サービス 42,955 0.59%
38 健康/美容 30,182 0.59%
39 ツアー/観光 29,569 0.54%
40 学校 9,667 0.54%
41 小売・消費者商品 53,075 0.53%
42 会社 71,597 0.46%
43 教育 21,435 0.30%
44 ニュース・メディアサイト 44,330 0.26%
45 雑誌 101,860 0.26%
46 インターネット/ソフトウェア 36,061 0.20%
47 コンピューター/ウェブサイト 22,384 0.20%
48 マスコミ/ニュース/出版 110,902 0.19%
49 アプリ 193,148 0.18%
50 ビジネス/掲載ウェブサイト 14,057 0.14%

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