投稿のオーガニックリーチの減少についてFacebookが公式に回答
昨年の夏以降Facebookはニュースフィード表示アルゴリズム(NewsFeed Rank)の変更を繰り返していますがその結果、Facebook運営者の多くはFacebookページの投稿がユーザーに表示されにくくなっていると感じています。
こうした投稿のオーガニック・リーチ減少について、「Facebookはオーガニックリーチを減らして広告出稿を促そうとしているのではないか」という声が高まっています。
そうした声に対して2014年6月5日(US時間)、Facebookは公式ニュースで回答を発表しました。
(公式ニュース)Facebookでのオーガニックリーチ: 皆さんの疑問にお答えします
回答内容はこれまで発表してきたこととあまり変わりませんが、今回の発表によってFacebookが公式にオーガニックリーチの減少について認めたことになります。
オーガニックリーチ減少の理由として2つの要因があげられています。ひとつは投稿数の増大で、もうひとつニュースフィード表示アルゴリズムの変更(改善)です。
投稿数の増大についてはスマートフォン・ユーザーが増えた結果、投稿が簡単になったことが要因として語られています。外出先などで、なにか起こった瞬間に気軽に投稿できるようになったということです。平均してユーザーがログインするたびに表示候補となる投稿数は1,500にもなるそうで、多いユーザーだと10倍の15,000もの投稿が表示候補となるそうです。また、ファンになっているページも昨年に比べて50%増加しており、いきおい表示候補となる投稿数も増加しています。
(参考)Why Is Facebook Page Reach Decreasing? More Competition And Limited Attention
ニュースフィードアルゴリズムの変更については、2013年夏以降何度か公式に発表してきていますが、要約すると2点かと思っています。なお、アルゴリズムによって平均して1,500の表示候補から300を抽出するようです。
1. エンゲージメントが高いコンテンツを高く評価する
(参考)News Feed FYI: Showing More High Quality Content
2. スパム投稿の排除
(参考)Cleaning up News Feed Spam: What it Means for Businesses
このほかに、「Facebookはオーガニックリーチを減少させて広告を増やそうとしているのではないか(答えはNOで、あくまでユーザーのためになる投稿を表示するようにしているだけ)」、「Facebookページのファンを増やすのに意味はあるのか(答えはYesで、ファンがいることで広告効果を高めることができるし、インサイトでファン属性データを確認できるようになるなどの効果がある)」などの質問にも回答しています。
読んだ感想ですが、やっぱり広告を増やしてほしい気持ちは隠し切れない感じでした。
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