Hummingbirdとは「単純な検索ワード」だけでなく「複雑なクエリー」に対応できるように改善されたGoogleの新しい検索アルゴリズムです。また、位置情報などユーザーの状況に応じた検索結果を返すようにもなっているようです。Hummingbird(ハチドリ)という名前は”正確で早い”ということに由来しているようです。

発表はグーグル15周年イベントが開催された今日(2013年9月26日)ですが、Hummingbirdは1ヶ月前から展開されており90%もの検索結果が影響を受けているということです。

最近、グーグルからのビジットに動きがあったというウェブマスターの方は、Hummingbirdの影響を受けているのかも知れません。

2010年のCaffeineも大規模な変更ではありましたが、Caffeineの主な変更点はインデックスに関する機能でしたので、アルゴリズムという意味ではHummingbirdは2001年以来、12年ぶりの大幅変更ではないかということです。
(Google search chief Amit Singhal told me that perhaps 2001, when he first joined the company, was the last time the algorithm was so dramatically rewritten.)

PandaやPenguinがこれまでの検索アルゴリズムの「改良」だったのに対して、Hummingbirdはまったく「新しい検索アルゴリズム」ということです。

ただ、まったく新しいといってもPage Rankをはじめとするアルゴリズムは継続して利用されており、新しいパーツと既存のパーツを組み合わせて作ったエンジンになります。

Hummingbirdの特徴としてConversational Search(会話型検索)があります。(これはちょっと前から導入されていますが)Conversational Searchとは検索結果に関連するウェブページを表示するだけでなく、グーグル自身が答えてしまう検索になります。

例えば本田圭佑選手の身長を知りたい場合、182センチと答えてくれます。イメージとしてはSiriのような感じでしょうか。

conversational search

また、音声検索も可能になっています。(これも前から可能でしたが)

音声検索

もし、場所情報を提供していれば場所を考慮した検索結果を返してもくれます。例えば、一番近くでiPhone5sを買えるお店はといった検索が可能になります。(2013年9月27日時点では、日本語では場所を考慮した結果は返ってきませんでした)

これまでの検索エンジンが「キーワードだけ」で結果を返していたとすれば、新しい検索アルゴリズムは「ユーザーの状況」を考慮して検索結果を表示するということになるようです。

グーグルによると検索結果は改善されており、以前の検索エンジンで薬を検索すると「薬の結果」を表示していたのが、Hummingbirdは「治療に関する結果」を表示するということです。

例えば、”pizza hut calories per slice(ピザハットのスライスあたりのカロリー)”で検索した場合、以前の検索エンジンはこの結果(Calorie and Nutrition information for popular products)を返していたのが、Hummingbirdはこの検索結果(NUTRITIONAL INFORMATION)を返すそうです。

(参考)
FAQ: All About The New Google “Hummingbird” Algorithm
Google Reveals “Hummingbird” Search Algorithm, Other Changes At 15th Birthday Event
Google Reveals Major Update to Search Algorithm



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