日本でもTwitterやFacebookが一般に普及して久しく、友達のツイートや投稿の中に含めれているURLをクリックしてニュースを読む機会もますます増えていると思います。

つまり日々、URLを含んだツイートや投稿が増加しているわけですが、ウェブマスターやマーケティング担当者として気になるのはTwitterやFacebook上でURLが共有されるとSEO効果はあるのか、要は検索順位はあがるのかということだと思います。

グーグルが検索アルゴリズムのひとつとしてPageRankと呼ばれる多くのリンクを獲得したページはクォリティが高いと判断するアルゴリズムを採用していることはよく知られているため、ソーシャルメディアでバズられると検索順位にも関係するのではないかと思っている方もいるのではないでしょうか。

さらにTwitterやFacebookで共有されたツイートや投稿はリツイートやお気に入り、いいねなど「人」が評価を加えることが出来ます。そうした「人」による評価は検索アルゴリズムにどう影響するのでしょうか。1,000人が”いいね!”したポストに含まれるURL(ページ)は、1人しか”いいね!”していないポストに含まれるURLより評価されるのでしょうか?

そんな疑問に対してグーグルのマットカッツさんがYouTubeに公開した動画「Are pages from social media sites ranked differently?」でヒントをくれています。

ご興味のある方はぜひ動画を見て欲しいのですが、マットさんによると「TwitterやFacebookも普通のページと同じ処理になる。多くのフォロワーがいるとか、ファンがいるとかというデータは考慮していない」ということです。

また、マットさんはわざわざ名言していませんが、Twitterのツイート内のリンクおよびFacebookの投稿内のリンクはそれぞれrel=”nofollow”が記述されています。つまり普通のページと同じ処理をしているとしたらTwitterやFacebookでシェアされたURLは検索結果に影響を与えないことになります。

といいますのは、グーグルのガイドにあるようにrel=”nofollow”が指定されているとグーグルのクローラーはリンクを辿りません。つまり、結果としてツイート内のリンクはクロールの対象ではないし、それはGoogleの責任ではなくTwitterとFacebook側の設定の問題であるということになります。

Twitterのツイート内のリンク記述例:

Facebookの投稿内のリンク記述例:

また意外(?)にもGoogle+の投稿内のURLもrel=”nofollowが記述されています
Google+の投稿内のリンク記述例:

nofollow が指定されたリンクの Google での処理

(グーグルガイドから引用)通常、Google は、これらのリンクをたどりません。つまり、これらのリンクの PageRank やアンカー テキストを転送しません。nofollow を使用することは、Google のウェブ全体の図式からリンクを除外することになります。

さらに動画の中で、記事を書いた著者の情報が将来的には検索結果に影響が出る可能性があることをほのめかしています。

理由は信頼のおける著者の記事はクォリティが高い可能性が高いということのようで、例として検索に関する記事であれば誰か知らない人の記事よりもダリーサリバンの記事のほうが読みたいと言っています。実際、今でも設定によっては検索結果に著者の情報は表示されています。

なお、現時点で検索結果に表示されるページと著者を結びつけることができるSNSはGoogle+だけです。

そうなると、理屈としてはわかるのですがどうしてもグーグルがGoogle+の普及のために推進しているという面も気になりますね。

*シェアとSEOの関係については当サイトでも独自調査を実施しておりますので参考にしてください。
→ シェアとSEOの関係を調査! いいねもツイートもSEOにはそれほど関係ないかも。今のところ



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