FacebookはDeal(日本名:クーポン)というディスカウント・クーポンサービスを、、アトランタ、オースティン、サンディエゴ、サンフランシスコなど5つの都市で開始します。日本でのサービス開始は未定のようですが、すでに以下のようにページは日本語化されています。

Facebook クーポン Deal

グルーポンとなにが違うの?

FacebookクーポンとグルーポンやLiving Socialといった先行クーポンサービスとの違いは、巨大なユーザーを抱えるFacebookが運営するという点のほかに、ユーザーの位置情報と密接に関連できる点にあります。(→携帯でチェックインクーポンをチェック

グルーポンなどのサービスは、地域をユーザーが選択するのですが、FacebookはPlaces(スポット)機能と連動することで、ユーザーの実際の地理情報と関連するクーポン情報を入手することができます。例えば、お昼ごはんなどの時に、iPhoneやAndroidで近くのお店を探すケースはいままでも結構あったと思いますが、Facebookクーポンを利用すれば、近くでお得なサービスを提供しているお店の情報がわかることになります。これは、ユーザーにとってもお店にとってもメリットがあると思います。

Facebookクーポン 近くのお店

クーポンを提供している近くのお店を探す

Facebookクーポン チェックイン

クーポンを気に入ればチェックインをする

Facebookは、Dealはグルーポンなどの既存のサービスよりも友達と簡単に情報交換ができる点に特徴があると考えているそうで、提供するクーポンもコンサートやイベントなど友達と一緒にいけるものを中心としたいそうです。また、レストラン関連でOpenTable、野外活動関連でZoziなどと提携をするようです。

クーポンは4種類

クーポンの種類は(1)一人用、(2)ポイント、(3)友達、(4)チャリティの4種類あります。
一人用は、一人で割引サービスを受けることができるクーポンです。ポイントは同じお店に何度も通いことで、さらなる特典を得ることができるクーポンです。友達は、複数の仲間を一緒に利用できるクーポンです。最後にチャリティは、様々な活動に寄付をすることができるクーポンです。

クーポンの種類

お店がFacebook クーポンを提供する方法

Facebookクーポンを利用したい場合は、”クーポン提供はこちら“から、申し込みをします。必要な情報を入力すれば、Facebookから連絡があり、クーポンのプロモーションサポートを提供してくれるそうです。

申し込み料金はかからず、ユーザーがクーポン購入した際に手数料が発生します。

*既に、以下のように日本語で申し込みフォームまで用意されていますが、日本では2011年4月26日現在、サービスは開始されていません。

Facebookクーポン利用

最大の驚きはFacebookがビジネスを開始したこと

私にとって、最大の驚きはDeal(クーポン)の内容ではなくFacebookが自らビジネス運営を開始したことです。というのは、FacebookはZyngaやグルーポンのような事業会社にプラットフォームの提供することを目的にしていると思っていたからです。(広告配信は自ら行っていましたが)

Facebookは既に課金システムFacebook Creditを開始しており、Zyngaなどの主要ソーシャルゲーム会社はCreditのみを課金システムとして利用することになります。Deal(クーポン)では、クレジットカード利用も可能のようですが、Creditも利用できます。当然、Facebookには手数料が入ってきます。ただ、ここまでは、プラットフォーム提供の範囲だったと思います。

しかし、今回のクーポンサービスはFacebookが事業会社として活動することを意味しており、今後、AmazonのようなコマースサービスをFacebook上で展開することも十分に考えられますし、チケットサービスや音楽配信などネット上で行われているビジネス活動すべてにおいて可能性が開けたことになると思っています。



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