昨日、2011年9月11日でアメリカ同時多発テロ事件から10年が経ちました。

この10年の間に、アフガニスタン紛争、イラク戦争が勃発し、首謀者とされるオサマ・ビンラディンは、2011年5月2日、米国海軍特殊部隊が行った軍事作戦によって死亡したと報道されています。イラク戦争は終結し、アフガニスタンからの撤退も計画されています。また、ワールドトレードセンター跡地の再建計画が策定され未来に向けて動き出しています。

一見すると事態は改善の方向に向かっているように見えますが、対立する両者の相互理解は深まったのでしょうか? テロの脅威はなくなったのでしょうか?

私は、アメリカ人ではなく、キリスト教徒でもイスラム教徒でもありません。しかし、追悼式典で報復テロの可能性があると米国政府が発表するなどテロの脅威はなくなっておらず、アメリカ社会のイスラム系住民への感情もネガティブな傾向にあるとの報道を見聞きすると、事態は改善どころか悪化しているような印象を持っています。

facebookは世界に平和をもたらすのか

世界平和の実現というのは、非常に壮大なテーマで人類の永遠の夢のようにも思えます。フランシスフクシマは、「歴史の終わり」で人類の歴史とは闘争の歴史であり、冷戦終結により民主主義が最終的な社会制度となり、大規模な戦争やクーデターは終わると主張しました。しかし、冷戦後も人類は形を変えて闘争、戦争、テロを繰り広げています。

人類は、永遠に闘争を続けながら、永遠に平和を求め続けるのかも知れません。

世界平和はひとつの方法で実現できるものではなく、多角的なアプローチが必要だと思いますが、facebookはソーシャルメディアとして世界平和に貢献したいと考えているようです。

facebooのメッセージ:
”Facebookは、人々が互いの理解を深めることにつながる技術の構築を通じて平和促進の一翼を担っていることを誇りに感じています。多様な背景を持つ人々がつながり、意見を交換し合えるような環境を提供することにより、短期的そして長期的に紛争を減らすお手伝いができればと考えています。”

facebookで世界平和を

facebookは、”平和のためのfacebook”というサイトで、地理、宗教・信仰、政治の対立軸でfacebook上でどれだけ交流されているかをデータで示しています。

→平和のためのfacebook

例えば、イスラエルとパレスチナの間で過去24時間で、どれくらいのコミュニケーションがとられたのかなどのデータを見ることが出来ます。また、過去6ヶ月程度、遡ってコミュニケーション増減の傾向を見ることも出来ます。

facebookイスラエル、パレスチナ

facebookで世界を平和にすることはできないかも知れませんが、facebookで国境、宗教を超えて人々がコミュニケーションをとり、相互理解を深め、友達となることで、世界を良い方向性に導くことはできると思います。

これは、まさに”Facebook’s mission is to give people the power to share and make the world more open and connected.(facebookの使命は、人々に共有する力を与え、世界をもっとオープンに、よりつながった状態にすることだ)
“というfacebookのミッションに合致します。

facebookは、さまざまな課題があるかも知れませんが、人類が初めて手にした世界共通コミュニケーション・プラットフォームです。活用次第では、様々な社会的課題を紐解く可能性があります。このプラットフォームを活用して、世界が少しでも良い方向に向かえばと思います。



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