新しいfacebook インサイト使い方 4つの効果測定指標でエンゲージメント改善
新しいインサイトはとても使える効果測定ツール
2011年10月6日、facebookページの効果測定公式ツール”インサイト”が大幅に改善され、とても使えるツールになりました。
インサイトを利用すれば、ファン数のみならず、ファンの友達の数もユニーク値でわかるため、ページを通じて情報がどれくらいの人に伝わる可能性があるかが分かります。また、実際にどのくらいのユーザーが情報(ポスト)を見たか、さらに何人のユーザーがアクションをとったかも分かります。
データのダウンロードも可能で、どのポストが何回見られて、何回クリックされて、何回シェアされたかなどの分析、グラフ化も出来るようになっています。
データダウンロードのついては、新しいfacebook インサイト使い方 データをダウンロードして分析しましょうを参考にしてください。
なお、2011年10月8日時点ではプレビューバージョンということで、利用するためにはfacebookの表示を英語にする必要があります。
また、利用できるデータは2011年7月20日(日本時間)以降のデータとなっています。
以下は、facenaviの2011年10月8日時点でのデータです。このデータから、ページ全体のファン数は拡大しているが、直近1週間のエンゲージメントとリーチ(情報を見てくれたユーザー数)は減少していることが分かります。正直、23%もダウンしているのでページ運営者としては残念なデータなのですが、前の週に掲載したポストを見直し、どのような記事が人気なのかを分析することで、ファンが望んでいる記事を提供することが出来るようになります。
ポスト単位で、Reach(どれだけのユーザーに情報が届いたのか)、Engaged User(クリックしたユーザー数)、Talking About this(共有したユーザー数)、Virality(ポストを見たユーザーのうち共有アクションをとったユーザー数)が分かります。以下のデータで言うと、最初のポストは1,276名が見て、58名が共有アクションをとったのでViralityは4.55%(58/1276)になります。
さらに、それぞれの数字をクリックすると、以下のように詳細な内訳が表示されます。
使える4つの指標
新しいインサイトでは、ファン数、ファンの友達、言及している人(*)、週間リーチの4つの指標を用いてページが効果的に活用されているかを確認できます。
*”言及している人”というのは分かりにくいと思いますが、要はページ上でアクションをとった人のことで、いわゆるエンゲージメントを行ったユーザーのことです。アクションの具体例は以下の表に記載させていただいております。
それぞれの指標の意味は以下の表を参考にしてください。
指標名 | 指標説明 |
---|---|
ファン数 Total Likes |
ページのファン(いいね!を押しているユーザー)数。この数字は最新のデータです。(以下に説明していますが、他のデータは少し前の日のデータになります) |
ファンの友達数 Friends of Fans |
ファンの友達の数。この数字はユニーク値で、ファン自体の数字は除かれています。facenaviの場合、3,073のファンの友達が313,259人いることになります。これはファン一人あたり102人の友達がいることを意味しています(*)。この数字は4日前の数字になります。(2011年10月8日に見た時は、10月4日の数字) |
言及している人 People Talking About This |
あなたのfacebookページについてストーリを作成したユニークユーザー数です。”ストーリーを作成”するとは以下のようなアクションをとることです。
この数字は過去7日のデータで、開始は4日前です。例えば、10月8日に見た場合のデータ期間は9月28日から10月4日までになります。 |
週間リーチ Weekly Total Reach |
過去7日間にページの情報が届いたユーザー数です。この数字には、広告、スポンサーストーリーを通じてページの情報を見たユーザー数も含まれます。このデータの範囲も言及している人と同様、4日前からの過去7日間になります。facenaviの場合、広告は出していないのでファンは3,073人なのですが、クチコミで実際に情報が届いたのは5,378人ということになります。ソーシャル(facebook)によって情報が広がっていることが実感できますね。 |
*友達102人: facenaviが行った日本人ユーザー調査の結果、友達平均108人でしたから、調査結果は正確な数字であったと言えると思います。
→ facebook日本人ユーザー 平均友達数、ページ数、外国人友達率
インサイトのメニューはページ左ナビに追加されており、Fans、Reach、Talking About Thisの3つのリンクで詳細なデータを見ることができます。
ここからは、3つのリンクで得られるデータをさらに詳しく紹介していきます。
1. ファン数データ: ページの基盤
facebook、Twitterなどのソーシャルはファン数、フォロワー数よりもエンゲージメントが大事だという意見もあります。私もエンゲージメントは非常に重要だと思いますが、母数となるファン、フォロワー数が大きければ目的(情報伝達、コラボレーション)を達成しやすくなるのも確かだと思います。ついては、ファン数データを確認し、どのようなポストを掲載すればファンが増え、逆にポストを1日に数十回投稿した日はファンが減少したなどの傾向を把握し、ファンの獲得、維持に努めるようにしましょう。
Fansでは、ページのファンのデモグラフィック(男女、年齢)、ロケーション(国、都市、言語)、いいね!増減のデータを見ることができます。
*なぜか、新宿が圧倒的に多く関西が異常に少なくなっています。ユーザーが登録しているデータを使っているのか、IPなどから割り出しているのか不明ですが、都市のデータは少し怪しい感じがします。
ファンの増加(New Likes)、減少(Unlikes)の推移のほか、ファンを獲得した場所(チャネル)も確認できます。
2. リーチ: 実際に情報が伝わったユーザー数
ファンが100人いるからと言って、情報を発信すれば100人に伝わるとは限りません。あなたのポストは、その他多数のポストに紛れユーザーの目に触れない可能性があるからです。逆に、ファンが100人でも、共有アクションをとることによって、その友達にも伝わっていき500人に伝わる可能性もあります。
インサイトのリーチ(Reach)を見れば、過去1ヶ月間のページのリーチ(ユーザーに情報が届くこと)と、過去1週間のユーザーの訪問回数を確認できます。
リーチは、すべてのコンテンツ(All page content)の他に、自分のポスト(Your post)、バイラル(Stories by others)の3つのビューでデータを見ることができます。
私も自分のページを確認してみたのですが、うれしかったのが過去1週間で21回以上リーチできたユーザーが最も多く814名もいたことです。こういうデータは”ガンバッテ更新しよう!”というモチベーションになりますね。
3. 言及している人: ソーシャルはエンゲージメントが大事
言及している人とは、簡単にいえばページに対してアクションをとったユーザーのことですが、ページのなに(ページ自体、ポスト、写真など)に対してアクションをとったかを絞込むことができます。左上の”All Stories”をクリックすると以下のようにプルダウン形式でリストが出てきますので、確認したいデータを選択してください。
ファンがとってくれたアクション数のみならず、そのアクションにとってどれくらいのユーザー(ファンの友達)に情報が広がったかも調べることができます。以下の数字はfacenaviの実際のデータなのですが、アクションの約20倍も情報が広がっていることが分かります。ユーザーにアクション(いいね!、コメント、シェア)を取ってもらうことが、情報を広めるためにいかに重要がわかるデータですね。
データをダウンロードして分析しましょう
新しいインサイトは、このように使えるデータを提供してくれますが、データをダウンロードすることによって、ポストのリンクが何回クリックされたかなどの詳細なデータを入手することができます。
データをダウンロードして更に詳しい分析をされたい方は、新しいfacebook インサイト使い方 データをダウンロードして分析しましょうをご覧ください。
→ 新しいfacebook インサイト使い方 データをダウンロードして分析しましょう
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