IPOを控えたFacebookの2012年1Q(1月から3月)の業績が公表され、前期(2011年4Q)より売上、利益ともに落ち込んだことが判明しました。

売上は2012年4Qの916億円($1.131billion)から6%ダウンの857億円($1.058billion)、利益は189億円($233 million)から12%ダウンの166億円($205 million)と、どちらも小さくない幅で下落しています。

この結果に対して、広告を主な収入源としているFacebookにとってはクリスマスシーズンでもある4Q(10月から12月)は、かきいれ時であり、逆に最も広告業にとって厳しい1Qに業績が落ち込むことは予想の範囲であり、前年同期と比べると広告の売上だけで、2011年1Qの592億円($731 million)から706億円($872 million)と19%成長しており、通年で見れば二桁成長が期待できるという声(Facebook自身も含む)があります。

一方で、IPOを前にして直近の四半期の業績が前期を下回るのは、投資家に対して決して良い印象を与える結果ではなく、この時期をFacebook自ら選んだのは、1Qであっても成長を続けていると予想していたはずで、自身にとっても想定外の結果だったのはないかという声も聞こえます。

また、支出に関してもマーケティング・コストが2倍、研究・開発費が3倍に膨れていることに対して懸念の声も聞こえます。

同時にユーザー数が9億円に達したことも発表され、多くのメディアはそちらのほうを強調しがちになっていますが、株式総額が8兆円を超えると予想されているだけに、売上、利益も気になるところです。

(参考)
Facebook’s Profit Falls 12% Ahead of Expected Offering
Facebook’s Updated IPO Filing Shows Drop in Ad Revenue



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