2011年9月下旬に開催されたFacebook開発者向けカンファレンス”f8″で、華々しく紹介された新しいプロフィール”Facebookタイムライン”は、当初の期待に反して、なかなか一般ユーザーに展開されませんでした。

しかし、Facebookはブログ(Tell Your Story with Timeline)で、12月6日よりニュージーランドを皮切りに徐々に展開していくと発表しました。

残念ながら、日本を含む他国での展開スケジュールは公開されていませんが、2ヶ月あまりも続いていたFacebookに登録した開発者だけしか利用できない状況に変化があったことは間違いありません。

現時点で、開発者登録し新しいタイムラインを利用しているユーザーは100万人を超えているようですが、Facebookユーザー(8億人)から見ると、0.1%強に過ぎません。

タイムラインの一般展開が遅れている理由としては、パフォーマンスの問題があるようです。Facebookの成功の秘密はいろいろありますが、ひとつは大学単位で徐々に展開することで、サーバーキャパシティを管理し、普及するまで一度も大きな障害を起こさなかったことが挙げられます。Facebookは、過去のソーシャルメディアが衰退した理由としてパフォーマンスやサービスダウンがあったことについては、設立当初から非常に気にしており、タイムラインについても8億人に展開した場合にパフォーマンスを維持できるかを、この2ヶ月間計測していたのだと思われます。

その結果、ニュージーランドがユーザー規模的にちょうどいいと判断したのではないでしょうか。ちなみに、SocialBakersによるとニュージーランドのFacebookユーザー数は200万人ですので、先行して利用している開発者ユーザー(100万人)のちょうど倍になります。

気になる日本への展開についてはFacebookのみが知るというところですが、日本人Facebookユーザーは同じくSocialBakersによると520万人で、27番目となっています。いきなり数千人単位のユーザーがいる国に展開するとは考えにくいこと、Facebookが日本を重視していることから考えると、案外早く展開されるかも知れませんね。(希望ですが)



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