2013年9月10日(米国時間:日本時間11日午前2時)に開催されるアップルの新製品発表会で、新しいiPhone5が発表される見込みです。発売日は9月20日(金)と予想されており、ソフトバンク、auに加えドコモからもiPhone5Sが発売されると報じられています。ハードウェア的な改善はCPU性能の向上などにとどまる一方で新しいiOS7が搭載され、使い勝手が向上することが期待されています。

iPhone5SとiPhone5Cの2種類のiPhoneが発表

従来のiPhone5の後継であるiPhone5Sに加えて、低価格なAndroid端末の攻勢に対抗するために廉価モデルとしてiPhone5Cが発表される見込み。iPhone5Cは基本性能はiPhone5Sと同様ですがデザインが異なり、プラスチックの本体を採用するなど素材でコストを下げているようなイメージです。また、iPhone5Cはインドなど低価格端末に人気が集まっている国をターゲットにしているとされており、発表されても日本のような先進国で発売されるかは不明です。

iPhone5C white

今回はマイナーチェンジか。CPUは高速化するがデザインは踏襲

今回のiPhone5Sは本体カラーにホワイトとブラックにくわえてゴールドが追加される一方で、外観デザインはiPhone5とほぼ同じとされています。

iPhone5S gold

iPhoneは一年周期で新製品が発表されていますが、iPhone4からiPhone4Sの時も本体デザインは踏襲されました。
今後、iPhoneシリーズはメジャーチェンジは2年周期になるのかもしれません。日本のiPhoneの契約も2年単位なので、メジャーチェンジの時にiPhoneを購入すれば2年間、現行機種を利用している気分でいられそうですね。

ハード的な改善点は、CPU性能が向上し31%高速になりそうです。また、指紋センサーが搭載されるとのうわさもあります。また、画像数などはわかりませんがカメラ性能の向上も期待されます。

ところでiPhone4Sの”S”は、Siriの頭文字ということでしたが、すでにiPhone5にはSiriが搭載されています。iPhone5Sは噂の名称なので発表されみないとわかりませんが、もしiPhone5Sという名称で発表された場合、”S”の意味はなんなのでしょうね。
*4Sは”for steve(スティーブジョブズのために)という噂も流れましたが、ティムクックがSiriの”S”と発言しました。なお、iPhone 3GSのSはSpeedの”S”だそうです。

新しいiOS7

ハードウェア的な向上はLTEや画面サイズが拡張されたiPhone5発表時に比べると小さいかもしれませんが、iOSは大幅に変化します。

すでに開発者向けにはデベロッパー版が提供されているiOS7がiPhone5Sには搭載されます。

フラットデザインとよばれるアイコンを中心に見た目が大幅に変化します。

iOS7

iPhone5CのCはChina? Color?

新しいiPhoneは中国のChina Mobileでも発売されることになっています。China Mobileは契約数7億件と世界最大のキャリアです。(7億人も人口がある国は中国とインドだけですから当たり前ですね)

アップルのCEOティムクック氏も「中国はアップルにとって最大の市場になる」と言っており、iPhone5Cは中国市場向けの端末でCはChinaの”C”とも言われています。それを裏付けるように9月10日のカルフォルニアでの発表会に続いて、現地時間11日に中国でもアップルは発表会を開催します。

一方で、カラフルな案内状からiPod touchのように複数のカラフルなカラー端末が提供されると予想されており、ColorのCではないかとの憶測もあります。

流出した画像などからiPhone5Cは青、緑、黄色、ピンク、白のカラーで提供されると言われています。

iPhone5C

最大の注目はドコモからiPhoneがリリースされるのか

日本だけで考えると新型iPhoneの最大の注目点は本体と別のところで、ドコモが扱うのかという点にあります。
これまで幾度となく、ドコモからiPhoneがリリースされると噂されてきましたが、iPhone5Sの発表を前に、日経新聞、朝日新聞、NHKが一斉にドコモがiPhoneを発売に踏み切ると報じました。

ドコモがiPhone発売に至らなかった理由として販売する端末のうち一定割合をiPhoneにしなければいけないノルマがあり、それがかなり高い割合であること、ドコモが展開しているdマーケットが乗らないことなどが挙げられていました。噂によるとドコモが販売するiPhoneにはdマーケットがのるということで、AppStore、iTuneに加えてdマーケットが利用できるということになります。

iPhone5Sになるとauがつながりやすくなる?

9月2日に開催されたauの今後のLTEネットワーク戦略に関して発表会でKDDI田中孝司社長は「iPhoneがマルチバンドに対応すれば、エリア競争は終わると考えている」と発言しました。

現行のiPhone5は通信に2.1GHzを利用しており、この帯域では3社(ドコモ、ソフトバンク、au)にそれほど大きな差がないのですが、iPhone5Sが800MHz帯に対応すれば、auは一気に基地局の数が倍になるのでauが一番つながりやすくなるという話です。

下の週刊アスキーさんの表を見る限り、ドコモって一番LTE基地局少ないんですね。

iPhone5Sの価格は3社横並び?

iPhone5の価格は販売している2社(auとソフトバンク)で差はありません。(一括払いの本体価格は、両者で差がありますが月々のサポート料金を考えると差がないということです)

機能も当初はauだけがテザリングできるということで話題になりましたが、ソフトバンクも対応し両者の端末で基本的に差はありません。

それほどに両者はお互いを意識しあい価格面以外の「つながりやすさ」であったり「バッテリーの持ち」で競争しようとしています。

ドコモがiPhone5Sを発売するにせよ、おそらく同一価格で挑んでくることが予想されますので価格という意味ではどのキャリアが有利ということはないのではないでしょうか。



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