2009年に開始したGoogle Social Searchが、来週(2011年2月20日の週)に機能がアップデートするそうです。

Google Social Searchとは、従来のグーグル検索がキーワードとウェブコンテンツを結びつけて検索結果を返すだけだったのに対して、検索しているユーザーの人間関係を考慮した検索結果を返す検索システムです。

例えば、富士山に登りたいなと思って”富士山”で検索した時に、友人で富士山登山の経験をブログで書いている人がいれば、その人のブログを”あなたの友人の誰々さんが富士山について書いてますよ”という風に検索結果に表示してくれます。

下の例はグーグルのマットカッツさんがキリマンジャロに登っているケースです。検索結果の下にマットカッツさんの写真が表示されます。

今回の変更によって変わる点は大きく3点です。

  1. ソーシャル検索の結果が、通常の検索結果に混ざって表示される。(これまでは通常の検索結果の下に表示されてました)
  2. Twitterなどで友人が共有している場合は、検索結果の下に友人の情報が表示される。(これまではGoogle Profileで共有したリンクだけが対象でした)
  3. TwitterとLinkedInでの友人のつながりも検索結果に反映されます。(これまではGoogle Profileのみでした)

Social Searchの利用前提条件は、グーグルにログインしていることになります。また、対象言語は英語のみです。

Google Social Searchは(少なくとも日本では)厳しい感じがします

Google Social Searchの基本ベースとなるのはGoogle Profileになるのですが、日本でどれだけの人がGoogle Profileを活用しているのでしょうか。おそらく、アメリカでも同じ状況であまり有効な検索結果を提供できていなかったので、今回、ツイッターおよびリンクトインを追加することで人間相関データの拡大を図ったのでしょう。
日本でもツイッターユーザーは沢山いますので、その関係を利用することは有効だとは思いますが、Google ProfileとTwitterアカウントをひもづける作業は各ユーザーが明示的にする必要があります。しかし、多くの人がその作業をしないと思いますし、そんなことをしなければいけないこと自体を知らないと思います。

そのことはグーグルも認識していて”パブリックに公開されているアカウントであなたのものでないかと想定されるものがあった場合は、検索結果ページでアカウント連携を促す場合があります”としています。

要は、Google Social Searchはユーザーが明示的に自分のGoogle ProfileをTwitterアカウントと結び付けない限りは有効に機能しないということになりますが、なかなか難しいのではないかを思いますので、”Google Social Searchは(少なくとも日本においては)厳しいのでは”と思っています。

詳しくはAn Update to Google Social Searchをご覧ください。



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