Facebookページのデータ測定ツールFacebook Insightが2013年9月9日(米国時間)にリニューアルされ、ポジティブだけでなくネガティブな反応データなどページ改善のための指標を提供するようになりました。

Facebookの公式リリースはこちらの「News for Page Owners: The New Version of Page Insights is Here」になります。5分弱の紹介動画も公開されていますが、英語のみになっています。

今回のリニューアルで企業・ブランドページ担当者の方が、注目すべきデータ・機能をまとめてご紹介したいと思います。

1. エンゲージメント関係指標

概要タブでは過去7日間のFacebookページのデータを一覧できますが、交流度データを見ることでエンゲージメント関係の指標を確認できます。
Facebookページのエンゲージメントというといいね!、コメント、シェアが一般的ですが、ここでは投稿のクリックも見ることができます。
投稿のクリックとは投稿に含まれたURLリンクや写真をクリックしたり、もっと見るとクリックした数になり、いいね!、コメント、シェアのクリックは含んでいません。

いいね!、コメント、シェア、投稿のクリックの合計と一番上の「何らかのアクションを実行した人」の数字が合いませんが、これは「何らかのアクションを実行した人」がユニークユーザー数であるのに対して、それ以外のデータはユーザー数ではなくアクション実行回数であるからです。つまり、1人のユーザーがいいね!を2つのポストに対して2回クリックした場合、いいね!数は2になりますが、何らかのアクションを実行した人は1人になります。

「何からのアクションを実行した人」をファン数で割ることでファンのうちどれくらいの割合の人がページに対してアクションをとってくれるアクティブなユーザーであるかが分かります。

Facebook交流度

また、「リーチ」タブでポジティブなアクションに加えてネガティブなアクションも分かりやすく把握することができます。

ポジティブなアクションとはいいね!、コメント、シェアになりますが、いいね!などが多い日とクリックするとその日の投稿が一覧でみることができますので、どういう投稿がユーザーに好感を得ているのか分かります。

下のサンプル画像でいうと101いいねの「○」をクリックするとその日の投稿を確認できます。

エンゲージメント指標

Facebookのネガティブアクションとは

Facebookのいいところは「いいね!」の反対の「ダメだね」などのネガティブなアクションがないところという人もいるようですが、実はFacebookにもネガティブなアクションはあります。

Facebookのネガティブなアクションとは投稿に対する「非表示」、「スパムの報告」、「いいね!の取り消し」の3つのアクションになります。

こうしたアクションも数字でチェックすることができます。「これらのアクションによりリーチ数の減少します」と明記されていますので、いいね!数だけでなく、ネガティブなアクションにも注意を払い、ユーザーに受け入れられない投稿はどのようなタイプなものかの分析も行いましょう。

非表示、スパムの報告、いいね!の取り消し

2. ユーザーデータ -いつユーザーはFacebookを見ているのか

今回のリニューアルで、私が気に入っている機能は「投稿」タブの「ファンがオンラインの時間帯」です。

このデータを見ることで曜日や時間帯ごとのオンライン数がわかりますので、投稿する曜日や時間帯を検討するさいに大いに参考になります。

下のサンプル・データですと、曜日によって大きな変動はないことが分かりますが、ページによっては特定の曜日でオンライン数が多い可能性があります。

ファンがオンラインの時間帯

曜日にマウスオーバーすると、下のサンプル・データのように曜日ごとの時間帯オンラインユーザーのデータがわかります。このデータをみると11時くらいが最もオンラインのユーザーが多いことがわかります。
なんとなく、お昼休みの12時台や勤務後の6時台、就寝前の9時~10時台などがユーザー数が多いという推測があったのですが、見事に予想に反していることが実データが教えてくれます。

ファンがオンラインの時間帯 曜日単位

いつ投稿すればユーザーに見てもらえて、どんな投稿が好感をもたれるのかを分析することが重要

ご紹介したとおり、Facebook PageInsightsを利用することでいつユーザーがオンラインにいて、どんな投稿が好感を得るのか、逆に不快感を与えているのかを分析できるようになっています。

Facebookページの特徴はユーザーとの交流やアクション誘発を行いやすく、それを測定できる点にあります。

これまでいいね!を中心としたポジティブ・アクションに注目してきた企業ページ担当者も多いと思いますが、これからはネガティブ・アクションにも注意が必要だと思います。

ネガティブ・アクションは「これらのアクションによりリーチ数の減少します」と明示されていることから、エッジランクにも影響することが想定されます。エッジランクについては、「EdgeRank(エッジランク) ニュース表示順番はこれで決定」を参考にしてください。

おそらく通常のユーザーは「投稿の非表示」、「スパムの報告」などは存在もしらないでしょうから、こうしたアクションをとられた投稿というのは、適切に分析、対応をする意識が重要だと思います。



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