*2011年10月3日 ツイッターの日本での広告開始報道がありましたので、内容更新しました。更新箇所はボールドになっています。
なお、ツイッターはプロモ広告という呼び方はしておらず、プロモ商品(Promoted Products)ということですが、本記事では広告とさせていただいております。

(参考:)
Twitterが日本でもPromoted Tweetsなどのプロモ商品を開始、国内でのビジネスが本格稼働
米ツイッター、日本でも広告事業 つぶやきを分析

第24回WABフォーラム&第9回Webクリエーション・アウォード贈賞式に参加して、Twitter Japan 葉村真樹氏のお話を聞いてきました。

テーマは”The Opportunity for Brands”で10月から展開される3種類のプロモ広告の話が中心でした。また、日本はツイッターユーザーが世界で2番目に多い国ということで2011年4月に初の海外法人としてTwitterの日本法人が設立されています。

Twitterの広告は、relevance、resonance、real-timeという3つのRにこだわった100% Organicがコンセプトということです。100% Organicというのは、ユーザーが望まない広告を押し付けるのではなく、自分が興味をもったツイッターアカウントをフォローし入手する情報(つぶやき)と同様に、ユーザーに広告を役に立つ情報として自然に提供したいということのようです。

ツイッター広告はプロモトレンド、プロモツイート、プロモアカウントという3種類で提供されます。

1. プロモトレンド
トレンドの一番上のポジションに1日枠でハッシュタグを出稿するタイプです。
USでのCTRは10%-20%ということですので、なかなかスゴイ数字ですね。
以下の例では、アップルの広告ハッシュタグ(#mybeatles1)が表示されています。
価格は1日420万円だそうです。アメリカの数字だと思いますが、平均インプレッションは1日あたり1,200万ということですから、立派なマスメディアですね。

プロモトレンド

2.プロモツイート
検索連動型で、ユーザーが検索するとタイムラインの先頭にツイートと並列に表示されるタイプです。キーワードを入札することになり、CPE(Cost Per Engagement:コストパーエンゲージメント)で課金されそうです。具体的には、表示された広告ツイートに対するユーザーのアクション(リツイート、お気に入りに入れる、クリック、返信など)に対して課金されるタイプで、1アクションあたり10円から入札できるそうです。

以下の例は”BestBuy”で検索するとライバルのRadioShackが出るというものです。日本で言えば、”ヤマダ電機”というキーワードでビックカメラがでるような感じでしょうか。あくまでキーワードは入札なので、このような広告もだせてしまうんですね。

プロモツイート

3. プロモアカウント
自社のツイッターアカウントをフォローしている他のユーザーと類似しているアカウントとして表示するタイプです。ダイエット系のアカウントをフォローしているユーザー、サッカーなどをフォローしているユーザーといった感じで、現在でも推奨アカウントとして表示されているように表示されるようです。CPF(Cost Per Follow:コストパーフォロー)ということで、フォロー獲得に対して課金されます。

つまり、広告主のアカウントがユーザーにフォローされたら広告料が発生する仕組みで、1フォローあたり40円からということです。

なかなか、どれも面白そうな広告形態ですね。

海外の成功事例としてフォルクスワーゲン、バージンアメリカなどの例を紹介されていましたが、フォルクスワーゲンの場合24時間でのインプレッションが90億回だったそうです。すごいなあ。

Twitterは自らをソーシャルメディアと名乗っていない

また、”Twitterは自らをソーシャルメディアと名乗っていない。ツイッターのグラフ(つながり)はソーシャルグラフというよりはインタレストグラフ”と言っていたのが印象的でした。

ツイッターのミッションは”ユーザー、ひとりとひとりにとって意味のある情報と結ぶつける”で、人と人を結びつけるのではなく、人と情報を結びつけることにあるそうです。

写真機能の充実やアクセス分析機能の提供などfacebook的な実装も進んできましたが、ツイッターとしては明確に差別化されているということでしょうか。

日本のアクティブアカウントは3,000万人

ツイッター社としてのデータという説明ではありませんでしたが、”ネットレイティング社によると1,500万人と発表されていますが、これはPCユーザーだけでモバイルユーザーが50%を占めているので、PCユーザーとモバイルユーザー重複もありますが、その倍(3,000万人)近くになる”ということでした。この数字だと、日本人の4人に1人がツイッターユーザーということになります。すごいですね。

ツイッターのアカウントは2億アカウントありアクティブ(ツイートしたユーザ)なアカウントは1億ということですが、日本人のアクティブ率は世界平均より高く(50%以上)、他国のユーザーより多くつぶやく傾向があるそうです。

モバイルユーザー比率も高く半数がモバイルでアクセスしており、モバイルユーザーの半分がiPhoneということです。

コミュニケーションプランを立てて最適なメディアを選択しましょう

今回のツイッター広告は、ユーザー層、伝わり方、課金方法など様々な点でfacebook広告とは異なります。
企業にとってはターゲットユーザーへのリーチの選択枝が増えたということで歓迎すべきことではないでしょうか。

大事なことは、それぞれのメディアの特性を把握し、コミュニケーションプランの中でどう活用すれば伝えたいユーザーに効果的に届くかをよく検討することです。面白くなってきましたね。



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